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【2024/04/29 22:53 】 |
ある創業者像
ある創業者について書く。

メディアの評判は、本人が本人のために行っている宣伝活動を差っ引いて考えれば、ま、可も無く不可もなしとうところか。
所謂「ヒルズの勝ち組」風のお兄ちゃんである。実態は、創業して、投資家から金を集めて、銀行から借金して、事業を潰す寸前のところまで行った、という、ま、勝ち組と呼ぶには少し抵抗のあるキャリアではあるが。最終的にはさる企業の傘下に入ることで、救われたが。借金ごと。

それでも、本業そのものは、真面目にやっていればそれなりに儲かる事業であり、またそこまで事業を育てた手腕には敬服する。が、そこまでの借金(年末ジャンボ一等前後賞を数十回当たる必要あり)を他人様に放り投げて、シャアシャアと別の場所で成功者面しているのは、ま、他人事ながら、その借金を背負った人々には同情してしまう。

その事業の建て直しに関わった人と話しただけの認識ではあるが、そして無論これ以上詳しく語るわけには行かないが、その人物は、創業のパワーは持っていたが、経営のパワーは残念ながら持っていなかったように思う。

その人物は、本業がいよいよ儲かると言う段になって、次の「創業」に手を出してしまった。また、同類の「創業」以外の能力に欠けている他人に投資してしまった。ファンドからもお金を入れ、銀行からもお金を入れた。
会社の実態に比して会社の構造は複雑になり、人物の肩書きも増えていった。ファンドからも人材が派遣されてきた。それもまた、その人物の望む創業の一面であったろう。ただし、損と借金だけが雪だるまのように増えていった。(どうもこの手の創業者には、身の丈以上に会社構造をややこしくしたり、身の丈以上の投資案件に手を出してみたり、というパターンが多いような気がする。さすがに名刺の上に肩書きが増えることがモチベーションになっているのではないか、とは言わないが。)

そして、さる大手資本が、その事業ごと丸々買い取ることとなったのである。宝くじ以上の幸運である。

しかし、褒めるべきかとも錯覚してしまうくらい、その人物は、懲りていないのである。
懲りていないどころか、次の「経営」に手を出しているのである。繰り返すが、何の経営であるかは言えない。が、果たして、この人物にその経営を任せて良いか、不安である。

ひょっとすると、創業者と言うものはそういうものかもしれないが。
ひょっとすると、私のほうが小市民的退嬰のなかで、そういったダイナミズムを失っているだけかもしれないが。
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【2010/09/01 12:04 】 | 社会・経済 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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