ビジネススクールに行ってからもう何年になるのかなあ。
別に自慢にも何にもならないようなガッコなんだけれども。
今思うと恥ずかしいことばかりでした。クラスの中でただ一人先生が何を言っているのか分からなくってボーっとしてたり。全員の失笑を買うような幼稚な意見陳述をしたり。今の英語能力や知見を以ってすれば、どうってことは無い授業内容だったんだけれども、当時は付いて行くのが精一杯でした。ま、そんな状態だったからこそ、素直にテキストを読み込むことが出来たんだけれどもね。ま、カレンダーを毎日見ては「後何日で卒業」という、状態ではありました。
その「素直」について。入学から半年後くらい。さるマーケティングの授業のレポートで、突然クラスの中で数人しか取ることが出来なかった「A」を取ってしまったことがありまして、当時は劣等感のカタマリの中で授業を受け続けていたのでビックリしたことを覚えております。
教授は個別にはレポートのフィードバックはしなかったものの、教授のレビューを聞きながら気が付いたのは、
「このクラスの大半は、『教授に気に入られるような結論』からロジックをスタートさせて、それに適合するような経営分析なり、マーケティング分析ツールを恣意的に選択して持ってきている。一方で私は、仮説を立てて、教科書に載っていた分析手法をとりあえず馬鹿正直に全部当てはめてみて、仮説を肯定するなり否定するなりしていた。」ということでした。
曲がりなりにも理系出身なのにこれに長い間気が付かなかったのは恥ずかしい限りなのですが、科学の世界では当たり前のことがこのビジネススクールでは忘れられがちでることを見切った時(大袈裟だねー)、ようやく、ビジネススクールで何を学ぶべきか理解しました。
それから、成績は最下位レベルから中の上くらいまでには回復しました。クラスの中での一定の認知も得ることが出来たし。
カレンダーを見ながらカウントダウンするもの、いつの間にかやめておりました。
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