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八甲田山と言う名を冠した小説も映画も好きだったので、日本に滞在した数年間の間に二回、八甲田山に行った。ま、スキーはもう出来ないので、夏と秋に訪れたのであるが。
秋に行ったときは、定番の紅葉の奥入瀬渓流と、十和田湖。夏に行った時は、知る人ぞ知る、馬立場(銅像茶屋)から第一第二露営地巡りである。このときは、徒歩で挑戦した。こういう、充実した、誰のスケジュールにも制限されること無く、自身の興味一本槍で回れる一人旅は、十数年前、屋久島を訪れて以来であろうか。 十和田湖。映画でも回想シーンの中に出ていたが、濃緑の、絵の具を溶かしたような(余り良い表現じゃないね)湖の色は、映像のごまかしではなく、本当の湖のナチュラルな姿だった。もし、秋の穏やかな日に、一人ボートで「E」の字の真ん中の棒のあたりで過ごしていいとなったら、飽きずに一日をうっちゃることができる。 馬立場―鳴澤―大滝平―田代温泉コース。観光ついでのオジサンは少し疲れたが、確かに、夏場に歩くのならなんでもない距離である。小説中・映画中にこれでもかと描写された鳴沢一帯は、アスファルトとガードレールに阻まれて、何処がどう大変だったのか、実感はいま一つであった。でも、第二露営地は、「え、馬立場はすぐそこじゃん、って感じの場所にあり、それが一層、これらの小説や映画の元となった事件の悲惨さを物語っていた。 銅像茶屋から望む前岳は、すばらしい光景であった。これも長年の宿願であった、小笠原孤酒氏の著作を銅像茶屋の土産物店で買った。ネット販売では買えない品物である。 歴史の舞台としての興味から訪れようと思っていた八甲田山であるが、八甲田山の存在そのものが好きになった。また、行ってみたい。 PR |
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