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【2024/11/01 09:35 】 |
接待
 接待に関して、さる会社で経理を担当しているナニガシ君から、なるほどな、という現象を聞いた。
無論、お堅い経理マンとしての観点だから、その点はやむなしのところもあるんだが。
(余談だが、いまどき、経理担当、特に内部統制だ、IFRSだと変革の嵐に晒されている経理マンは、「お堅い」などどいうステレオタイプではないのである。とはいえ、木を見て森を見ず的なところも否定は出来ないけれども。)

ま、そのナニガシ君が言うには、
「大体さー、接待費なんて与えられた人の所得の一部になっちゃってるんだよねー。よく『接待無しでは売上が稼げねえだろ。』と言うけれども、伝票を見てみ。大体同~じ人と繰り返し繰り返し『接待』してんだから。」
 これは、私の経験からしてもストンと腹の中に落ちた。無論、常に接待の必要な「ワガママ客」のご機嫌取りの面もあるかもしれないが、接待の名を借りた遊興のケースのほうが多いのではないか。どこの会社を取っても。
 更に言えば、接待自体が本来あるべき形である、「難攻不落の新規取引相手の懐柔」に使われるケースよりは、「腐れ縁客との腐れ縁強化」のケースのほうが圧倒的に多いのではないか。
 更に更に意地悪いことを言えば、私の元々上司みたいに、「目当てのキャバ嬢にカッコいいところを見せたい。」という理由も結構流通しているのではないか。

 テメエそこまで言うんだったら売上倍増させてみろコラ、と、私の周りの方々からお叱りを受けるのでこれ以上は言わないが、自分の周りの「接待で毎日大変です。」という方々の上げてくる伝票、接待相手をよくよく観察してみると、結構同じ相手なのである。無論、そこで嘘をついて架空の接待をでっち上げている奴もいないではないが。

 接待の名を借りて、不倫相手と酒と○○○を繰り返し、会社には嘘の接待をでっち上げて、挙句の果てにはクビになった奴も、そういえば、居た。

 ま、接待そのものは日本の商慣習の一部として否定はしないが、経費の・・・というよりは、会社の損得勘定のブラックホールになりかねないところは、ありますわな。
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【2010/08/25 11:01 】 | 社会・経済 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
デービッド君のこと①
今回は多少文体を変えて。

デービッド君のことである。

 少なくとも米国で何らかのビジネスに携わった人の多くが、「日本語を理解する米国人を雇うよりは、英語オンリーの人材を雇ったほうがはるかにまし。」という印象を抱いていると思う。別に統計を取ったわけではないが、そういう経験のある人に会う度に聞いてみると、大抵肯定的な返答を貰っている。

 最も直接的な理由としては、別に深く考察するまでも無く、そういう米国人はえてして語学能力や異文化理解を武器にしているのであって、ビジネスが必要とするスキル、セールスとか、SEとか、アカウンティングには必ずしも長けていない、というところであろう。

 デービッド君もそういう、日本語が出来ます、米国ビジネスの役に立ちます、で弊社の門を叩いた米国人であった。無論、実名を使うと何かと差し障りがあるので、仮名を使っている。
 当時、米国に進出したてで、給与支給手続きのことをペイロールと称するとか、コブラが何を意味するものかとか全く判らぬ状態の会社に入社して、あろうことか販売・マーケティング戦略担当副社長となってしまった。給与は6桁超。
 当然、たいした仕事が出来るわけではなく、会社の近所の良くわからないNPO団体への寄付案件にかかりきりになったかと思えば、職務とは関係の無い社内の電子メール共通フォルダの整理とかに何週間もかけたりしていた。
 職務にしても、別に顧客を取ってくるわけでもなく、商品や広告のデザインやはデザイナー丸投げ、別にデザイン料を値切るわけでも、デザインのクオリティにケチをつけるわけでもない。挙句の果てにはマーケティングの方針までそのデザイナーに任せたときは、さすがに「それではお前の存在価値は何?」と聞いてみたくなったのだが。

 それでもデービッド君は、基本的には「いいヤツ」だった。日本から渡ってきた社員の面倒を良く見て、生活の立ち上げを手伝ったり、時にはホームパーティに招いたりもしていた。残念ながら、いいヤツであることと、仕事のクオリティは正比例していなかった。デービッド君の場合。

 それでもどうにかこうにか、デービッド君「以外」のスタッフの頑張りでビジネスが広がって、組織の要職にある者の責任が重くなってきた時、デービッド君の存在は、会社全体の最大のリスク因子になってしまっていた。時には会社のキャッシュフローまで危うくするような判断をしてしまうので、私も「いいヤツ」としてのデービッド君には恩も義理も一杯借りていたのであるが、切ろうと、すなわち、解雇に追い込もう、と決めたのである。

 解雇に追い込んだ経緯は未だに書く気が起きない。最終的には自主退職となったものの、何人かの人生を確実に最低でも数年間はネガティブな方向に変えてしまったから。
 事実上の解雇の後、さすがのデービッド君も所謂訴訟社会のアメリカ人に戻り、会社の経営陣(私の上司)が発した「言ってはいけないNGワード」「言ってはいけない日本的な恩情ある一言」を言質として、抗戦し、何がしかの補償を得た筈である。筈である、というのは、私も人生の方向転換を強いられた当事者の一人であったから。

 デービッド君自身は、、またどこかの米国童貞(?)日系企業にしれっとレジュメを送りつけ、「デービッドですヨロシク。趣味はカラオケで、スマップ歌えます。」とか日本語でしゃべれば、副社長では無いにせよ、何らかの当面の仕事にはありつけるかと思うのだが、どうしているであろうか。日系企業はもうコリゴリであろうか。

 いずれ、整理してから、また書こうかと思う。
【2010/08/20 12:49 】 | 社会・経済 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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